病院紹介

病院長挨拶

病院長 奥村明彦

平素より海南病院に対しまして、多大なるご支援、ご協力を賜りまして誠にありがとうございます。心より感謝申し上げます。新年度を迎えるにあたり、この1年を振り返りひとことご挨拶を申し上げます。
昨年2月19日、クルーズ船「ダイアモンドプリンセス号」に乗船されていた新型コロナウイルス感染患者さんを当院感染症病棟に受け入れてから1年が過ぎました。この1年間には経験したことのない非日常的な出来事が次々と起こり、生活様式も大きく変化しました。多くの皆様が今も先行きに大きな不安を感じながら毎日を過ごされているのではないかと思います。
当院は海部医療圏唯一の感染症指定医療機関として、最前線で新型コロナウイルスと戦ってきました。目に見えない未知のウイルスとの戦いは想像以上に過酷で、多くの医療機関では感染の増加から病床が不足し、医療資材の不足なども重なって医療崩壊といわれるような状況に陥りました。当院では、感染症病棟のほかにひとつの病棟全体を感染患者さん専用に変更し、職員総動員体制を取りながら、全職員がまさに歯を食いしばって頑張りましたが、院内で集団感染が発生してしまい、救急車の受け入れ制限や病棟の閉鎖など、一時的に診療機能を縮小せざるを得ない状況に陥りました。集団感染はその後約1か月半で終息し、現在は徐々にもとの診療体制に戻りつつありますが、多くの感染患者さんの苦しみを目の当たりにして、現代医学の限界と医療従事者としての無力さを感じずにはいられませんでした。我々の力及ばずお亡くなりになった患者さん、大切なご家族を失われた方々のことを思いますと、胸が詰まる思いです。このつらい経験を胸に刻みながら、この地域で果たすべき当院の役割を果たしていくことが、我々に課せられた使命であると考えております。
当院が診療機能の縮小という緊急事態に直面した際には、近隣の医療機関の皆様は、快く患者さんや救急搬送を受け入れてくださり、当院を助けてくださいました。また、地域の行政機関の皆様や地域住民の皆様をはじめ、本当に多くの皆様から、心のこもったご支援、激励をいただいており、職員にとって何事にも代えがたい心の支えとなっています。当院が如何に地域の皆様、そして近隣の医療機関の皆様に支えていただいているかということを改めて思い知りました。皆様には心より感謝を申し上げます。
今年度は新型コロナウイルス感染を押さえ込むことが最大の課題となりそうですが、1年前にはあり得なかった、新型コロナウイルスに対するワクチンが、強力な武器として使えるようになりました。待ち望んでおられる皆様に早くお届けできるよう、地域の中核病院として当院も全力で協力させていただきます。そして2021年は人類が新型コロナウイルスに打ち勝った年となることを信じてやみません。
これからも職員が一丸となり、地域の方々と連携して、地域医療の充実のために、果たすべき役割を果たしてまいる所存です。引き続きご指導とご鞭撻を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。

2021年4月
病院長 奥村 明彦

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