文字サイズ
標準
拡大
代表電話
0567-65-2511

救命救急センター

四肢骨盤外傷センター

業務・特色

外傷には交通事故や労働災害による高エネルギー外傷、高齢者の転倒などによる低エネルギー外傷があります。海南病院四肢骨盤外傷センターではどのような四肢骨盤骨折の患者さんが搬送されても、出来るだけ早く治療が出来るように救急医、麻酔科医、外科医、放射線科医と連携をとり、また、どの部位の骨折にも対応できるように手術材料も常備し、手術室スタッフと協力して体勢を整えております。海南病院では以前から外傷治療に力を入れており、手術が必要な患者さんを積極的に受け入れ、早期手術、早期社会復帰に努めてまいりました。特に骨盤骨折、手の外傷、切断肢の再接着に関しては東海地区では数少ない高度な治療のできる医療機関です。

治療方針・対象疾患

上肢、下肢、骨盤の骨折、脱臼、筋腱損傷、神経血管損傷に対応しています。高エネルギー外傷や多発外傷では救急医、麻酔科医、外科医、放射線科医と連携を取りながら治療を行います。近年増加している高齢者の骨折では手術が必要な場合には内科医、麻酔科医と連携を取りながら、できるだけ早く手術を行い、早期離床による合併症の予防、早期家庭復帰を目指しております。救急病棟、集中治療部、一般病棟が満床で受け入れができない日もまれにはありますが、24時間、365日対応で、できるだけ広い地域の外傷患者さんをできるだけ多く受け入れ、質の高い、安全で安心な外傷治療を提供できるように努めていきたいと思います。

脳卒中センター

業務・特色

当院では、脳卒中診療の更なる充実を目指し、緊急搬送された脳卒中患者さんにより一層迅速な専門的治療を受けていただけるよう、脳卒中センターを整備しております。脳卒中という急迫した状態に対応するため、脳神経外科と脳神経内科の医師がチームとなって情報を共有し、迅速に脳卒中超急性期治療を開始します。当センターには日本脳卒中学会専門医・指導医が常時在籍しており、最新のエビデンスに基づいた適切な治療法の選択を行っています。治療を行いつつ、脳神経外科と脳神経内科、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、医療ソーシャルワーカー等、あらゆる職種のスタッフも交え合同カンファレンスを行い、さらなる追加治療の必要性も含めて検討し、早期のリハビリテーションへとつなげております。

治療方針・対象疾患

脳卒中には、脳の血管が詰まる脳梗塞、脳の血管が破れる脳出血やくも膜下出血があります。いずれも突然起こることがほとんどで、迅速に治療を行う必要があり、脳神経外科と脳神経内科の医師がチームで24時間対応し、超急性期より、脳神経外科と脳神経内科、看護師と協議し、点滴治療や外科的治療、脳卒中看護ケアなどの適切な専門治療に結びつけております。急性期治療と並行して、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士が、急性期よりリハビリテーションを行います。また、患者さんや家族の方が突然抱えることとなった後遺症に伴う様々な不安や、今後必要になってくる社会福祉サービス等の情報に関して、医療ソーシャルワーカーが急性期より関わり、患者さんの状態や家族の状況に応じて、適切に支援を心がけております。

心臓血管センター

業務・特色

当院の心臓血管センターは平成23年4月に開設されて以来、心臓・大血管に関するすべての疾患を受け入れてきました。救命救急センターに搬送される急性冠症候群(不安定狭心症、急性心筋梗塞)や急性大動脈症候群(大動脈解離、大動脈瘤破裂)、重症心不全や重症不整脈などに対しては、CCU当直医が常駐し365日24時間体制で対応しています。令和2年にはCCU病棟が救急病棟内に移転してより多くの循環器救急疾患の受け入れが円滑に運営できるようになりました。

治療方針・対象疾患

昨今、CT検査や核医学検査を用いた虚血性心疾患のスクリーニングが一般的になり心臓カテーテル検査が減少して、安定狭心症に対するカテーテル治療適応の厳格化、薬剤溶出性ステントの出現によりカテーテル治療後の再狭窄症例が激減しています。こうした中でも、急性心筋梗塞をはじめ急性冠症候群に対するカテーテル治療も増加しており、今後も迅速に診断治療が行える体制を整え、この地域の急性冠症候群の救命率の向上に努めてまいります。また、心臓血管外科も急性大動脈解離に対する急性期治療を含め、心臓弁膜症および虚血性心疾患に対する外科的治療を24時間積極的に行っていますので、心臓血管外科と協力して、この地域の循環器救急体制を充実してまいりたいと思います。

対象疾患
虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞、不整脈(頻脈性不整脈、致死性不整脈)、心不全、弁膜症、心筋症(拡張型心筋症,肥大型心筋症,急性心筋炎)、成人期の先天性心疾患、急性大動脈解離、大動脈瘤、下肢閉塞性動脈硬化症、肺塞栓症、腎動脈狭窄症

地域周産期母子医療センター

NICU(新生児集中治療室)は、平成13年7月1日から愛知県より地域周産期母子医療センターに指定され、低出生体重児、重症仮死児、病的新生児を24時間体制で管理しています。NICU 3床(管理料の算定あり)、後方病床となるGCU(新生児回復室)9床(管理料の算定なし)の合計12床で構成されております。NICUが3床と少ないですが、重症児でもGCUで受け入れており、原則院内出生は外科疾患以外すべて受けています。年間入院数は約200名です。2013年度から低体温療法の機器による新生児低体温療法を積極的に施行しています。

業務・特色

近隣の一次分娩施設や病院などで管理の難しい患者さんが突然発生した場合に救命救急センター、小児科、産科で連携し母体搬送や新生児搬送を24時間体制で引き受けております。またあらかじめに合併症のある妊婦さんの紹介を広く受け付け外来または入院で妊娠中母体や胎児の管理の継続も行っております。

治療方針・対象疾患

産科関連では切迫流早産の継続管理、早産(妊娠27週以降)、前置胎盤、胎盤早期剥離、妊娠高血圧腎症、多胎その他妊娠合併症の管理や妊娠の終結に対応のほか分娩後の外傷、不測の多量出血やショック、一般状態の悪化等での緊急の搬送にも対応しております。
小児科関連では低出生体重児、重症仮死児、病的新生児等への救命救急を含む継続管理をNICUにて主に対応しております。

集中治療センター(ICU)

集中治療センターとは

救命救急センターに搬送された重症患者さん、侵襲の大きい手術後患者さん、入院中に重症化した患者さんなどの集学的治療が必要な患者さんを受け入れる病床で8床を有します。

体制

24時間365日、集中治療医が常駐して治療にあたる「closed ICU」の形態で運営されており、日々の治療方針は集中治療医・主治医と、看護師、薬剤師、臨床工学技士、理学療法士など多職種が協力し合い、多角的な視点から相談して決めています。
また、集中治療センターは手術センターと直結しており、集中治療医・麻酔科医・救急医といった集中治療管理のスペシャリストを中心に各診療科の医師や看護師、臨床工学技士が協力して、緊急手術などのあらゆる状況に対応できる万全な体制をとっています。

基本的治療方針

集中治療センターでは人工呼吸、透析、機械による循環補助や、特殊な薬剤の使用など高度で専門的な治療が行われており、治療のゴールは、一般病棟で管理できる程度に全身状態が安定することです。
しかし、一般病棟に退室後にいかに早く元の生活に戻っていただけるかも大切です。
そこで集中治療センターでは、食事が取れない間も腸の機能を保つため、早くから腸管から栄養を補ったり、四肢や呼吸の筋力を維持するために早くから積極的にリハビリを開始するなど、できるだけ体の機能が衰えないように工夫しています。
この体制により退院を見据えた文字通り繋ぎ目のないシームレスな治療の提供が可能となっています。

手術センター

業務・特色

当院は、地域がん診療連携拠点病院のほか救命救急センターに指定されており、愛知県南西部、三重県北勢地域、岐阜県南部の一部地域における救急医療に対応し、ほぼ毎日9つの手術室をフル稼働している状況です。昨年度は4,800件あまりの手術を実施し、このうち緊急手術は892件でした。
昨年から、JA愛知厚生連では他院に先駆けて、看護師特定行為研修「術中麻酔管理領域」を開始しました。現在、当センターには手術看護認定看護師1名と特定行為看護師2名が所属しています。医師と看護師だけではなく、臨床工学技士や薬剤師など多職種が連携することで、患者さんにとって最善の治療が行えるよう日々努力しております。

治療方針・対象疾患

当センターは、救命救急センター、脳卒中センター、四肢骨盤外傷センター、および専属医師を配置した集中治療センター(ICU)と連携し、重症患者さんの手術に対応しています。全身麻酔手術の95%以上は麻酔科で管理され、安全性の高い手術環境を保持しています。鏡視下手術や心臓血管外科手術、多発外傷手術などの高度な手術にも取り組んでおり、手術支援ロボット「ダヴィンチ」を平成25年に全国厚生連で最初に導入し、昨年度までに600件以上のロボット支援手術を実施しています。

通院治療センター

業務・特色

通院治療センターは抗がん剤の点滴治療を行うための施設です。私たちは、適切な抗がん剤治療を安全に実施し、患者さんが安心して治療を受けていただけるように心がけています。
通院治療センターではリクライニングチェア16台とベッド4台を使用して治療を行っています。パーテーションとカーテンを使用して、治療中のプライバシーを確保しています。
私たちは、医師、看護師、薬剤師がチームを作って、抗がん剤治療の内容や副作用の状態を評価して、主治医の先生方とともに、安心で安全な治療を提供できるよう努めています。

治療方針・対象疾患

近年、新しい抗がん剤や免疫療法(免疫チェックポイント阻害薬)が次々と開発されています。これらによって、今までよりも効果が高く、副作用が少ない治療法が開発されています。私たちは、科学的根拠に基づいて新しい治療法を積極的に導入しています。
このため外来での抗がん剤治療は年々増加しています(図1)。血液内科、消化器内科、呼吸器内科、泌尿器科など様々な診療科が外来で抗がん剤治療を実施しています(図2)。疾患としては、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、胃がん、大腸がん、肺がん、前立腺がん、尿路上皮がんをはじめとしてGIST(消化管間質腫瘍)や神経内分泌腫瘍、原発不明がんなどの治療も行っています。

血液浄化センター

業務・特色

腎臓病の進行抑制から、腎代替療法選択の手助け、透析導入後・移植後の管理まであらゆる腎臓病の方をサポートできるよう努めております。
体外循環:腎不全患者さんの血液透析を中心に、その他、各種血液浄化療法(血漿交換、血液吸着、腹水濾過濃縮等)を行っています。血液透析は、血液透析導入および維持透析患者さんが入院された場合の透析対応を行っています。
腎臓病専門外来:血液透析以外にも腹膜透析外来、腎移植外来、腎代替療法選択外来、そらまめ外来(慢性腎臓病教育外来)などの業務を、腎臓病療養指導士を中心に行っています。

治療方針・対象疾患

  • 血液透析:末期腎不全(血液透析導入、入院中の透析患者の維持透析)
  • アフェレーシス:肝疾患、血液疾患、神経疾患、膠原病・自己免疫疾患等に対する血漿交換療法、炎症性腸疾患に対する顆粒球除去療法、腹水貯留疾患に対する腹水濾過濃縮、末梢冠動脈疾患に対するLDL吸着療法
  • そらまめ外来:慢性腎臓病の方全般に対しての腎臓病教育
  • 腎代替療法選択外来:慢性腎臓病G4~G5の方へ腎代替療法に関する情報提供・選択の補助
  • 腹膜透析外来:腹膜透析管理
  • 腎移植外来:腎移植管理(※移植前から当院腎臓内科に通院されていた患者さんに限定しています)

内視鏡センター

業務・特色

当センターでは食道、胃、十二指腸、大腸、胆管、膵臓や肺などのがんを内視鏡検査で見つけ出し、治療方針を決定しています。吐血、下血、黄疸などの緊急疾患に対しては24時間体制で検査や処置を行っています。また患者さんの状態に応じて他科と連携し、安全に内視鏡検査が遂行できるよう努めています。

治療方針・対象疾患

消化器内科では特殊内視鏡を用いて食道、胃、十二指腸、大腸のポリープやがんを発見し大腸ポリープには内視鏡的粘膜切除術(EMR)を、食道、胃、大腸の早期がんには内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を行っています。小腸病変が疑われる場合、適応があれば小腸カプセル内視鏡検査を行い必要に応じて名古屋大学消化器内科に紹介しています。今まで組織検査(生検)が不可能であった粘膜下腫瘍や膵腫瘍などは超音波内視鏡下穿刺吸引生検(EUS-FNA)を行っています。その他に総胆管結石に対しては内視鏡的排石術を、食道、胃、十二指腸、大腸、胆管の進行がんによる狭窄に対してはステント留置を行っています。呼吸器内科では気管支内視鏡で組織検査を行い正確な診断により治療方針を決定しています。必要に応じて麻酔を行い患者さんの苦痛軽減に努めています。

【対象疾患】食道・胃・小腸・大腸・胆管・胆嚢・膵臓疾患、肺疾患

内視鏡センター受付
待合ホール
上部消化管内視鏡検査室
下部消化管内視鏡検査室
透視室
洗浄室

緩和ケアセンター

緩和ケアは、病気から生じる苦しみをなくす、やわらげることを目的とし、病気の治療やケア、コミュニケーションなどが含まれます。
がんの診療においても、終末期だけではなく、がんと診断されたときから、必要と感じたときに、いつでも、どこででも適切な緩和ケアを受けられることが必要です。
このため、緩和ケアを含めた質の高いがん診療が、切れ目なく受けられるように、2006年にがん対策基本法がつくられ、これに基づいて全国各地域にがん診療の拠点となる病院(地域がん診療連携拠点病院)が指定されることとなりました。当院もその指定を受け、これまでにがん診療に関わる各診療科・センター・部門にて治療並びに緩和ケアを提供してまいりました。

そして、さらにより質の高い専門的な緩和ケアが提供できるように、緩和ケアに関わる院内の組織を強化するために、緩和ケアセンターの設置が求められ、当院においても2016年1月より組織し、運営を開始することとなりました。

緩和ケアセンターに求められる具体的な要件・機能としては、専門的な緩和ケアに関わる医師・看護師などの人員の適正な配置や緩和ケア関連の外来・相談窓口の設置、運営、緩和ケア関連の研修会の開催や地域の医療機関との連携調整、地域住民への緩和ケアの普及・啓発活動などがあります。
このように、今後も引き続き当センターにて院内外の緩和ケアに関する体制を整備し、より質の高い緩和ケアが提供できるように努めてまいりますので、お困りのことなど何かございましたら、まずは、最寄りの職員にご遠慮なくお問い合せください。

診療科・センター・部門
ご利用案内
予約状況・ご利用の流れ

全ての健診は完全予約制です。お気軽にご連絡ください。

お問い合わせ・お申し込み

健康管理センター

平日 8:30〜16:30まで受付

TEL. 0567-55-7629 (直通)

FAX. 0567-65-1653

各種
ご案内

各種ご案内