診療案内

海南病院循環器内科は、地域の基幹病院としていつでも救急患者に対応できる体制をとっています。心筋梗塞の患者さんに対しては24時間毎日緊急の心臓カテーテル検査、カテーテル治療ができる体制をとっています。また、心不全診療にも力を入れており、心不全の原因検索、治療、またその後の再発予防として心臓リハビリテーションを積極的に行っています。さらに不整脈に関しても、カテーテルアブレーションを専門的に行う医師が名古屋大学病院より派遣されましたので、適応を評価して行っています。常に最先端の治療が行える体制をとりながら、現在では、年間約850件の心臓カテーテル検査、その内入院しない日帰りカテーテル検査は約350件になり、約350件のカテーテル治療を行っています。

CCU

心臓血管センター

当院では、心臓血管疾患の救急医療の更なる充実を目指し、2011年4月より心臓血管センターの運用を開始いたしました。心臓血管センターの開始にあたり、いままで循環器内科医は待機として救急患者の対応をしていましたが、毎日循環器内科医がCCU当直として院内に在中することになりました。このことにより、急性心筋梗塞など一刻を争う救急疾患に対して、更に迅速に診断治療が行える体制が整えられました。このことは特にカテーテル治療を要する急性心筋梗塞において、治療までの時間が更に短縮されることで、この地域の急性心筋梗塞の救命率の更なる向上につながるものと思います。また、当院の心臓血管外科は緊急手術にも積極的に対応していますので、外科的に手術治療を要する救急疾患は、心臓血管外科と協力して、この地域の循環器救急体制を充実してまいりたいと思います。

外来担当医はこちら

対象疾患・治療について

主な疾患と治療法
狭心症

典型的には動くと胸が絞めつけられたり、圧迫感を感じる病気です。病状によって最初に運動負荷心電図検査、心臓MDCT、アイソトープ検査などの検査の後、狭心症の疑いが強い患者さんは心臓カテーテル検査を行います。心臓カテーテル検査とは、股、肘または手首の血管を局所麻酔下で穿刺し、カテーテル(細い検査用の管)を心臓まで挿入し血管造影や心機能測定などを行う検査です。心臓カテーテル検査で心臓を栄養する動脈(冠動脈)に狭窄が認められ、必要かつ可能と判断した場合に、当院では経皮的冠動脈形成術を行います。経皮的冠動脈形成術とは、冠動脈の狭窄部で風船をふくらまして広げる方法です。最近は、その後ステントという金属の編み目の筒を置くことが多くなりました。その方が、また冠動脈が狭くなる率(再狭窄率)が低くなるからです。また、現在は薬剤溶出性ステントが出現し、最近はさらに再治療率は低下し、約5%程度となっています。以前は20~30%でした。

狭心症

急性心筋梗塞

突然、胸が締めつけられるような痛みを感じて、30分以上持続する状態です。狭心症とは異なり、冠動脈が完全に閉塞していることが疑われ、緊急治療を要します。こういうときは、すぐに救急車を呼んでください。来院後、直ちに緊急のカテーテル検査を行い、閉塞している血管を再開通させます。当院では循環器内科医は当直体制をとっており24時間緊急のカテーテル検査ができる体制をとっています。

閉塞性動脈硬化症

動脈硬化が進行して下肢に十分な血液が供給できなくなる病気です。そのため、しばらく歩くと足が痛くなって歩けなくなります。まずは、手足の血圧をはかって実際に下肢の血行が悪いか調べます。その結果、閉塞性動脈硬化症の疑いが強ければ、下肢の動脈造影を行い、治療法を検討します。血行再建の適応の方は心臓血管外科と連携してPTA(バルーンやステントによる血管形成術のこと)あるいは外科的バイパス手術を施行いたします。

急性心筋梗塞・閉塞性動脈硬化症

心不全

心臓をエンジンに例えると、馬力が弱っている状態です。馬力が弱っている原因を心臓エコーや心臓カテーテル検査等で調べ、原因別の治療を行います。心不全の原因としては、心筋症、虚血性心疾患、弁膜症、高血圧性等があります。最近は、心臓再同期療法といってペースメーカーを用い、心臓を左右からほぼ同時に電気刺激して動きのバランスを取り戻し、心臓の機能や症状を改善する治療も行っています。

不整脈

脈が速くなったり、遅くなったりする病気です。遅くなる病気の時は、原因を調査し必要ならばペースメーカーを植え込みます。また、速くなる病気に対しては、薬で発作を抑えたり、カテーテル治療(心筋焼灼術)にて不整脈の根治治療も可能です。最近は、心房細動に対するアブレーションを行える医師が大学病院から赴任して参りましたので当院でも積極的に心房細動のアブレーションを行っています。また、本年度最新の3Dマッピング装置(CARTO3)が導入予定です。また、致死的な不整脈を抱えた患者さんには植え込み型除細動器の手術も可能です。

心臓リハビリテーションについて

急性心筋梗塞や心不全といった疾患は、病院での急性期治療や内服治療も重要ですが、再発防止のためには食事・運動・自己の体調管理といった家庭でのセルフケアが非常に重要な役割を担っています。当院では、平成24年7月より医師・看護師・理学療法士・薬剤師・栄養士といった他職種が連携し、心筋梗塞・心不全の再発予防を目的に心臓リハビリテーションチームを発足しております。毎週カンファレンスを開催し、入院された患者さん一人一人にあった、栄養指導・内服指導・生活指導・運動指導を行っております。退院後の継続した運動指導を行うため、外来リハビリテーションに週2回来院していただけるよう勧めており、再発予防と疾患教育に力を入れています。

腹部大動脈瘤ステントグラフトについて

当院は、腹部大動脈瘤ステントグラフト実施施設であり、心臓外科の協力の下で実施しています。

ステントグラフト治療とは

腹部大動脈瘤の治療法として、腹部を切り開いて動脈瘤を確認し、その代わりに人工血管を縫い付けて埋め込む手術(人工血管置換術)を行うのが一般的ですが、最近では、血管に細い管(カテーテル)を挿入して人工血管を患部に装着する「ステントグラフト内挿術」が普及し始めています。
ステントグラフトによる治療は、従来の開腹人工血管置換術に比べ、非開腹(両足の付け根を約3cm程度切開)、早期食事開始、早期歩行、短期入院(約1週間程度)などの特徴を有する最先端の低侵襲治療です。
すべての方に行えるわけではなく、血管の太さや曲がり方、こぶのできた場所などで、この治療を行えない方もいらっしゃいます。一方で、心臓病や呼吸器疾患など、他の病気のためにこれまで開腹人工血管置換術が行えなかった方にも、治療を行える可能性がありますので、一度循環器内科にご相談ください。

ステントグラフト治療


ステンドグラフト実施施設証明書

入院の目安
区 分 入院期間
心臓カテーテル検査 日帰りもしく1泊2日
経皮的冠動脈ステント留置術 2泊3日
アブレーション 2泊3日もしくは3泊4日

診療実績

循環器内科 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度
心臓カテーテル検査 844 948 899 870
冠動脈CT 470 530 435 515
経皮的冠動脈形成術 356 316 332 300
ぺースメーカー植え込み術 32 34 32 28
心臓再同期療法 6 4 6 7
植え込み型除細動器 8 12 6 5
下肢動脈の血管形成術 56 55 37 29
電気的心筋焼却術 52 60 60 65

スタッフ紹介

三浦 学

みうら まなぶ

心臓血管センター長 兼
循環器内科代表部長 兼
CCU部長

  1. 循環器内科
    心血管インターベンション
  1. 日本内科学会 認定内科医
    日本循環器学会 専門医
    日本心血管インターベンション治療学会 専門医・施設代表医
    臨床研修指導医

山田 崇史

やまだ たかし

第一循環器内科部長

  1. 循環器内科
  1. 日本内科学会 認定内科医
    日本循環器学会 専門医
    臨床研修指導医

横井 健一郎

よこい けんいちろう

第二循環器内科部長

  1. 循環器内科
    不整脈診療
  1. 日本内科学会 認定内科医
    日本循環器学会 専門医
    臨床研修指導医

金村 則良

かねむら のりよし

第三循環器内科部長

  1. 循環器内科
  1. 日本循環器学会 循環器専門医
    日本内科学会 認定内科医
    臨床研修指導医

三木 裕介

みき ゆうすけ

第一循環器内科医長

  1. 循環器内科
  1. 日本内科学会 認定内科医
    SHD心エコー認証医
    臨床研修指導医
    日本心血管インターベンション治療学会 認定医

荒木 孝

あらき たかし

医員

  1. 循環器内科
  1. 日本内科学会 認定内科医
                

佐藤 沙良

さとう さら

医員

  1. 循環器内科
  1. -

当院へのご質問・ご意見など、お気軽にお問い合わせください。

ページトップへ