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代表電話
0567-65-2511

診療案内

脳神経外科では、丁寧な説明と同意の基で、積極的かつ確実な医療を24時間いつでも提供できるよう、日々努力しています。特に繊細な臓器である脳を扱う脳神経外科の手術では、脳の持つ高次機能に十分配慮した治療が求められます。かねてより当院では、患者さんへの負担を極力減らした低侵襲な手術方法を積極的に取り入れており、加えて神経科学の知見に基づいた適切な治療法の選択で、脳機能の保護を目指しています。 地域の予防医療として脳ドックに力を入れており、脳卒中を未然に防ぐ努力を重ねております。患者さんの多い難治性・慢性の頭痛については、専門の頭痛外来を設けて積極的な治療を心がけています。

主な疾患と治療法

  • ● 脳腫瘍
  • ● 脳血管障害
  • (1) くも膜下出血と脳動脈瘤
  • (2) 脳出血

脳腫瘍には多くの種類がありますが、神経膠腫・悪性リンパ腫・転移性脳腫瘍など成⾧速度が極めて速く浸潤性のもの(悪性脳腫瘍)と、髄膜腫・聴神経腫瘍・下垂体腫瘍など比較的成⾧速度の遅く圧排性のもの(良性脳腫瘍)に大別されます。脳腫瘍の治療は手術・化学療法・放射線治療の3つが柱となり、腫瘍の種類や場所によって適切に選択し、組み合わせて治療を行います。
手術・化学療法・放射線治療の詳細についてはこちらをご覧ください。

くも膜下出血、脳出血、脳梗塞が主な疾患であり、多くは救急搬送により受診されます。海南病院救命救急センターは脳神経外科医と24時間速やかに連携可能であり、脳卒中センターを中心に、集中治療部(ICU)・手術センターと協力、緊急手術も含めた万全の体制が整っております。脳血管障害ではいずれの病態においてもできるだけ早期よりリハビリテーションを進め、当院地域医療連携センターによる丁寧な退院支援により、周辺地域の回復期病院でのリハビリテーションやスムーズな社会復帰・家庭復帰が果たせるように努めています。

多くの場合、脳動脈瘤の破裂が原因です。出血の程度によって様々に重症度が変化します。発症時は比較的軽症であっても、再度出血すると急変・致命的となり得るので、迅速な対応が必要です。再出血予防の為の治療には開頭クリッピング術とカテーテル手術(コイル塞栓術)がありますが、患者さんごとに適切な方法を選択しています。当院ではどちらも24時間施行可能な体制となっています。動脈瘤の位置によっては、母血管の遮断を要することがありますが、高流量バイパス術などの高難度手術も対応可能です。脳動静脈奇形が出血の原因の場合は、精密検査を経て、待機的治療を行います。
脳ドックや外来の検査で未破裂脳動脈瘤が見つかった際は、精密検査と慎重に経過観察を行い、破裂(=くも膜下出血)の危険性が高まれば、十分なモニタリング下に破裂予防の手術を行っております。

重症度と出血の場所によって、手術あるいは保存的治療を選択することになります。患者さんの状態に応じて、開頭手術か、より低侵襲な内視鏡手術かを決定します。また、脳出血の原因となる脳血管疾患(脳動静脈奇形や硬膜動静脈瘻など)が隠れていることがあり、こうした複雑な脳出血に対応するためには詳細な検査が必要ですが、当院では診療放射線室との綿密な連携により、脳血管の精密な検査を24時間いつでも緊急で行うことが可能な体制となっております。脳出血で モヤモヤ病が見つかる場合もあり、その治療も待機的に行います。

  • (3) 脳梗塞
  • ● 機能的脳神経外科
  • ● 脊髄外科
  • ● その他の疾患

脳の血管が閉塞し、血流が途絶えることで発症します。発症4時間半以内の超急性期には血栓溶解療法の適応がありますが、4時間半を越えた場合でも、脳血管内手術(血栓回収療法)によって回復の可能性があると判断されたケースには積極的に治療を検討し、必要な場合にはいつでも手術可能な体制をとっております。また、脳梗塞の原因が主幹動脈の狭窄や閉塞による慢性的な脳の血行不全のことがあります。このような症例に対しては、脳血管吻合術(バイパス術)や経皮的脳血管形成術(カテーテルによるバルーンを用いた血管拡張術)、頚動脈内膜剥離術やステントを用いたカテーテルによる血管形成術を積極的に行っております。 モヤモヤ病は、幼少時から高齢者まで脳梗塞や脳出血を起しやすい疾患ですが、当院で治療が可能です。

近年の脳科学の進歩により複雑な脳機能の解明が進み、従来は外科治療が不可能と考えられていた脳神経疾患についても外科手術で治療が可能となって来ています。こうした脳機能の改善を目的とした治療を機能的脳神経外科と呼び、当院でも取り組んでいます。
(1)てんかん外科、(2)顔面けいれん、三叉神経痛については、こちらをご覧ください。

脳から連続する中枢神経である脊髄の疾患も、脳神経外科でも治療しています。脊椎骨の変形や靱帯の肥厚・骨化、椎間板のヘルニアによって脊髄や神経が圧迫され、しびれ・痛み・脱力などの症状が起きます。当院では筋・骨の機能を温存する方法で、顕微鏡下にて手術を行っており、術後の痛みや脊椎の変形を防ぎながら最良の結果を得ています(筋層構築的棘突起椎弓形成術、経椎体術前方選択的除圧術など)。ナビゲーション下の頚椎・腰椎固定術、繊細な操作を要求される脊髄髄内腫瘍摘出術、脊髄空洞症に対する手術も行っています。

診療実績

令和元年度 令和2年度 令和3年度 令和4年度 令和5年度
脳動脈瘤開頭手術
(破裂)
(未破裂)
50
(19)
(31)
32
(14)
(18)
48
(23)
(25)
42
(17)
(25)
33
(11)
(22)
脳腫瘍手術 38 32 26 26 19
脳動静脈奇形手術 3 3 0 1 2
頭蓋内外バイパス 10 8 17 16 11
脳出血手術 11 10 8 9 16
外傷開頭手術 8 12 7 7 5
水頭症手術 15 15 27 14 23
脳動脈瘤塞栓手術
(破裂)
(未破裂)
17
(3)
(14)
12
(3)
(9)
10
(3)
(7)
15
(5)
(10)
13
(9)
(4)
血管内血管形成術
(頸動脈ステント)
(頭蓋内PTA)
(その他)
15
(11)
(4)
(0)
10
(5)
(3)
(2)
5
(4)
(1)
(0)
16
(13)
(3)
(0)
21
(20)
(1)
(0)
急性期経皮的血栓除去 14 11 10 10 32
頸動脈内膜剥離術 15 23 27 18 15
穿孔洗浄術 61 54 56 64 81
神経血管減圧術 3 5 8 9 6
その他 35 29 38 20 48
総数 295 256 287 267 325

スタッフ
紹介

岡田 健おかだ たけし

副院長 兼 医療安全管理部長 兼 脳卒中センター長 兼 脳神経外科代表部長

免許取得年
平成9年
専門領域
脳神経外科全般 / 脳腫瘍 / 頭蓋底外科
専門医・指導医・認定医
日本脳神経外科学会 脳神経外科専門医 ・ 指導医 / 日本脳卒中の外科学会 技術指導医 / 臨床研修指導医
岡田 健

海南病院脳神経外科では、各々のスタッフが、各々のサブスペシャリティーを有しており、この地区のあらゆる脳神経外科診療に対応すべく、スタッフ一同、各々の分野において、より安全に、より確実に手術を行なうことが出来るよう、日々研鑚を積んでいます。また、24時間体制で脳神経外科疾患超急性期の時点から迅速に対応できる体制を整えており、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、医療ソーシャル・ワーカー等、あらゆる職種のスタッフとも連携をとり、チーム医療に対する高い意識のもと、診療を行っています。私達脳神経外科医はもちろんですが、あらゆる職種の病院スタッフと一丸となり、脳神経外科疾患患者さんにとってベストな脳神経外科医療が提供できる病院としての、最適な環境を整えるべく日々努力しております。この地区の最高水準の脳神経外科医療を提供できるよう心掛けておりますので、よろしくお願い申し上げます。

遠藤 乙音えんどう おとね

第一脳神経外科部長

免許取得年
平成10年
専門領域
脳神経外科全般 / 機能的脳神経外科 / 脳血管障害 / 脊椎外科 / てんかん / 脳腫瘍
専門医・指導医・認定医
日本脳神経外科学会 脳神経外科専門医 ・ 指導医 / 日本脳卒中学会 脳卒中専門医 ・ 指導医 / 臨床研修指導医

藤井 健太郎ふじい けんたろう

第二脳神経外科部長

免許取得年
平成19年
専門領域
脳神経外科全般 / 小開頭手術
専門医・指導医・認定医
日本脳神経外科学会 脳神経外科専門医 / 臨床研修指導医

和田 健太郎わだ けんたろう

第三脳神経外科部長

免許取得年
平成21年
専門領域
脳神経外科全般 / 脳血管障害
専門医・指導医・認定医
日本脳神経外科学会 脳神経外科専門医 ・ 指導医 / 日本脳神経血管内治療学会 専門医 / 日本脳卒中学会 脳卒中専門医・指導医 / 日本脳卒中の外科学会 技術認定医 / 臨床研修指導医
和田 健太郎

脳血管障害を専門としております。開頭術・血管内治療共に行いますので、同じ疾患でもより安全で、より適切なアプローチや治療法を多角的に提案できるよう心がけていきたいです。 もちろん、脳腫瘍やその他の脳神経外科疾患にも一生懸命取り組ませていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

板垣 由宇也いたがき ゆうや

医員

免許取得年
令和3年
専門領域
脳神経外科一般

黒野 嵩矢くろの しゅうや

医員

免許取得年
令和3年
専門領域
脳神経外科一般

診療科・センター・部門
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FAX. 0567-65-1653

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