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代表電話
0567-65-2511

診療案内

周産期と婦人科がん治療を中心として診療しています。
お産はいつ何が起こるかわかりません。必要があればすぐに小児科医師立ち会いのもと緊急帝王切開を行い、母体に危険が差し迫った状態では、他科とも緊密に連携し母体の救命に全力を挙げます。前置胎盤、妊娠高血圧症候群や双胎、他科疾患合併などハイリスクの妊婦さんを広く受け入れ、既往帝切後分娩や低置胎盤、双胎などハイリスクの経膣分娩も、適応が許せば施行しています。早産は27週以降の受け入れです。
手術に関して、多くの良性疾患は、鏡視下手術となっています。悪性腫瘍は開腹手術で対応しています。新しい抗がん剤が次々に開発されているため、知見に基づき薬物療法を実施します。臓器脱は膣式全摘+腟壁形成を行っており、他の術式では必要に応じて専門の施設に紹介します。不妊症に対する生殖補助医療は行っていません。女性のヘルスケ診療は一般的な診療を施行しています。

産婦人科 スタッフ
産婦人科 スタッフ

主な疾患と治療法

  • お産について
  • がん診療
  • 良性疾患に対する
    鏡視下手術
  • 女性のヘルスケア

お産は元々女性に備わった生理的な営みです。とはいえお産の進行については産婦さんによって個人差もあり当院にはそれに必要なアシストとサポートがあります。すべての産婦さんが無事に出産を終えられることが理想ではありますがときに分娩途中で母体や胎児に異常が発生することもあり、より厳重な管理や迅速な分娩の終了が必要な状態もみられます。やむを得ない場合、院内の状況で超緊急帝王切開にも対応しております。本来、帝王切開は分娩完遂の最終手段といえますが開腹手術であり母体への影響も大きいためその決定には慎重であるべきだと考えております。産婦さんのご希望に沿って進めていきたいと考えていますので、遠慮なくご相談ください。当院は愛知県地域周産期母子医療センターに指定されており皆さまが安心してお産に臨めるように今後も一層スタッフ一同努力してまいります。

治療ガイドラインに基づき手術治療、化学療法、放射線治療などを組み合わせた治療を行っています。

  1. 子宮頚癌では、
    子宮全摘術もしくは放射線治療を原則とし、早期癌で適応がある方には円錐切除術で子宮が温存できることもあります。進行例では手術以外の治療を行います。
  2. 子宮体癌では、
    可能なかぎり手術治療を行い、進行例では術後に化学療法を行います。(当院では早期癌に対する内視鏡手術は行っていないため、適応の方には高次医療施設へ紹介させていただきます)
  3. 卵巣癌では、
    早期癌ではまず手術で腫瘍の完全摘出をめざし、再発リスクに応じて化学療法を行います。進行例は手術と化学療法の組み合わせによって治療を行います。
    また診断や治療において、様々な科(病理診断科、放射線科)、通院治療センター、緩和ケアセンター、がん相談支援センター等)と連携をとり、集学的診療にあたっています。
  1. 子宮鏡手術
    対象は子宮粘膜下筋腫、子宮内膜ポリープなど
    経膣的に子宮の中に細いカメラを挿入し、テレビモニターで観察しながら子宮内の筋腫などを切除します。
  2. 腹腔鏡手術
    対象は良性卵巣腫瘍、子宮筋腫、腺筋症、異所性妊娠など
    臍付近からカメラを挿入しお腹に3-4カ所の穴(5-30㎜)をあけてテレビモニターで観察しながら専用の器具を使って行います。開腹手術に比べて傷が小さく術後の痛みが少ないため負担が少なく、入院期間が短く術後の回復も早いというメリットがあります。
  3. ダヴィンチ手術
    対象は子宮筋腫、腺筋症などで子宮摘出を要するもの
    臍付近からカメラを挿入しお腹に4-5カ所の穴(5-20㎜)をあけてテレビモニターで観察しながら行います。医師がロボットの操作をし、ロボットによる正確な操作により術中の出血量が腹腔鏡よりさらに少なくなるメリットがあります。

子宮や卵巣に関連する女性特有の病気を扱います。主な病態として

  1. 月経の痛みや量の異常
    原因を確かめ手術や保存的治療を選択します。子宮筋腫や内膜症が診断されることも多いですが、原因がはっきりせず機能性と診断される事もよくあります。機能性の場合、多くは低容量ピルやホルモン剤を用います。
  2. 月経不順や無月経などの異常
    多くはホルモンの異常ですが中には先天的な問題をもっている例もあります。治療は疾患毎に異なります。
  3. 更年期障害
    月経が終了する前後は更年期と呼ばれ一時的に種々の不調を来す事がよくあります。ホルモン補充療法や漢方薬で対処します。
  4. 臓器の位置異常
    長く生きていると子宮や周辺臓器が下がってくることがあります。ペッサリ-リングで経過をみることが多いです。
  5. 膣炎や性行為感染症
    原因を確かめそれに対する薬剤を選択します。

入院の目安

区分 入院期間
正常分娩 6~7日間
帝王切開術 9日間
子宮膣部円錐切除術 3日間
膣式手術 7~8日間
付属器摘出術 9日間
子宮全摘術(腹式手術) 9日間
悪性腫瘍摘出術 約2週間
腹腔鏡手術 6日間
子宮鏡手術 約3~4日間

臨床研究等についてのお知らせ

症例登録事業について

現在、当院産婦人科では、下記登録事業のために、当院で保管する診療情報を個人を特定できない形で提供しています。

臨床研究:日本産科婦人科学会データベース登録事業(周産期登録・婦人科腫瘍登録)


日本産科婦人科内視鏡学会における手術および合併症登録


調査に関してのお問い合わせは、お手数ですが鷲見までご連絡ください。

連絡先 海南病院 産婦人科代表部長 鷲見 整
TEL 0567-65-2511(代表)
FAX 0567-67-3697
ホームページ上のお問い合わせからも受け付けております。

診療実績

※各年1月1日~12月31日の年統計

産婦人科 令和元年 令和2年 令和3年 令和4年 令和5年
産科実績(妊娠22週以後の出産)
分娩件数 583 562 498 506 488
経膣分娩 447 432 366 363 350
吸引分娩 20 28 22 23 27
鉗子分娩 10 3 4 1 0
骨盤位経膣分娩 1 2 1 1 1
VBAC(既往帝切後分娩) 7 14 8 14 6
帝王切開 136 130 132 143 138
帝王切開率(%) 23.3 23.1 26.5 28.2 28.3
多胎数(件) 18 10 16 12 13
双胎・・・双子 18 10 15 12 13
品胎・・・三つ子 0 0 1 0 0
総出生児数(人) 601 572 515 518 501
生産児数 598 571 514 518 499
死産児数 3 1 1 0 2
極低出生体重児(人) 8 4 1 5 4
母体搬送 20 20 18 25 10
婦人科実績
手術総数 154 220 197 217 239
腹式手術 58 80 58 75 79
広汎子宮全摘術 2 7 9 5 5
準広汎子宮全摘術 7 9 10 13 13
卵巣癌手術 10 8 7 7 7
腹式単純子宮全摘術 18 33 22 36 35
子宮筋腫核手術 8 7 3 6 7
付属器摘出術 9 10 6 5 9
卵巣嚢腫摘出術 1 3 0 2 0
異所性妊娠手術 2 1 0 0 0
その他 1 2 1 1 3
膣式手術 21 28 26 22 22
膣式子宮全摘術 6 4 1 0 0
円錐切除術 12 21 25 21 22
その他 3 3 0 1 0
外陰手術 2 0 1 1 2
腹腔鏡手術 67 74 79 82 100
付属器摘出 21 22 14 23 40
付属器腫瘍摘出 11 22 37 32 34
LH (子宮全摘術) 22 24 17 21 16
異所性妊娠手術 5 2 9 4 5
その他 4 4 2 2 5
子宮鏡手術 6 20 19 26 18
ロボット支援下子宮摘出 0 18 14 11 14
ロボット支援下膣固定術 - - - - 4

スタッフ
紹介

鷲見 整すみ ただし

産婦人科代表部長

免許取得年
昭和62年
専門領域
産婦人科一般
専門医・指導医・認定医

日本専門医機構認定産婦人科専門医 / 日本産科婦人科学会 産婦人科指導医 / 日本周産期・新生児医学会 周産期専門医 (母体・胎児) ・ 代表指導医 / 愛知県医師会 母体保護法指定医 / 臨床研修指導医

鷲見 整

海南病院産婦人科が、質の高い安全で安心な医療を提供できるよう、日夜努めています。当科は主治医制をとっていますが、医師同士が連携を取り、主治医不在の時でも十分な対応が出来るよう、チームとしての診療にも心がけています。手術症例はカンファレンスで取り上げ、手術の可否、術式の選択を議論し、必ずしも外来担当医が執刀するのではなく、海南病院産婦人科として手術を受けております。
私個人としては産婦人科医として35年余がたちました。臨床は奥が深く、極めることは出来ないと考えています。最近は医学の進歩が早くなったことに加え新型コロナウイルス感染症とこれまで類似の経験をしたことがない事態も加わり、以前と様変わりしたことを痛感しておりますが、今後とも日々の診療を大切にしていきたいと思っています。

山田 里佳やまだ りか

地域周産期母子医療センター長 兼 産婦人科外来部長

免許取得年
平成11年
専門領域
産婦人科一般
専門医・指導医・認定医
日本専門医機構認定産婦人科専門医 / 日本産科婦人科学会 産婦人科指導医 / 日本性感染症学会 認定医 / 日本女性医学学会 女性ヘルスケア暫定指導医 / 愛知県医師会 母体保護法指定医 / 臨床研修指導医

加藤 智子かとう さとこ

母体胎児センター長 兼 産婦人科病棟部長

免許取得年
平成16年
専門領域
産婦人科一般
専門医・指導医・認定医
日本産科婦人科学会 産婦人科専門医 / 日本周産期・新生児医学会 周産期専門医(母体・胎児) / 日本女性医学学会 女性ヘルスケア専門医 / 愛知県医師会 母体保護法指定医 / 臨床研修指導医

猪飼 恵いかい めぐみ

第一産婦人科医長

免許取得年
平成24年
専門領域
産婦人科一般
専門医・指導医・認定医
日本産科婦人科学会 産婦人科専門医 / 日本女性医学学会 女性ヘルスケア専門医 / 愛知県医師会 母体保護法指定医

濱田 春香はまだ はるか

第二産婦人科医長

免許取得年
平成27年
専門領域
産婦人科一般
専門医・指導医・認定医
日本専門医機構認定産婦人科専門医

吉武 仙達よしたけ のりみち

医員

免許取得年
平成31年
専門領域
産婦人科一般

川合 政輝かわい まさてる

医員

免許取得年
令和3年
専門領域
産婦人科一般

伊藤 瑞希いとう みずき

医員

免許取得年
令和4年
専門領域
産婦人科一般

下野 千花しもの ちか

医員

免許取得年
令和4年
専門領域
産婦人科一般

診療科・センター・部門
ご利用案内
予約状況・ご利用の流れ

全ての健診は完全予約制です。お気軽にご連絡ください。

お問い合わせ・お申し込み

健康管理センター

平日 8:30〜16:30まで受付

TEL. 0567-55-7629 (直通)

FAX. 0567-65-1653

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